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経営顧問というより、まずは話せる相手が欲しかった

経営者になると、相談相手が減る。

社員には話しづらいことがあります。取引先には見せたくない迷いもあります。家族に話しても、事業の事情まではなかなか伝わりません。

会社の規模に関係なく、多くの経営者が感じることの一つです。

一方で、日々の経営は判断の連続です。採用を進めるべきか。幹部に任せるべきか。新しい事業に挑戦するべきか。あるいは今は守りを固めるべきか。

正解が見えないまま考え続けていると、頭の中だけで議論が始まり、同じところを何度も回ってしまうことがあります。

そんなときに必要なのは、答えを教えてくれる人とは少し違うのかもしれません。

考えはあるのに、整理できないことがある

経営者の方とお話ししていると、「何に悩んでいるのか自分でもうまく説明できない」という言葉を聞くことがあります。

課題が一つなら整理しやすいものです。

しかし実際は、

  • 売上のこと
  • 社員との関係
  • 幹部育成
  • 採用
  • 資金繰り
  • 将来の事業展開

こうした複数のテーマが同時に存在しています。

そのため、本当の悩みが何なのか見えにくくなります。

経営者は普段から多くの情報を受け取り、多くの決断をしています。だからこそ、頭の中にある考えを一度外に出し、言葉にして整理する時間が必要になることがあります。

最近は「壁打ち」という言葉も広く使われるようになりました。

壁打ちは、誰かに答えを求めるためのものではありません。話しながら自分の考えを整理し、本当に大切な論点を見つけるための時間です。

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なぜ経営顧問に堅いイメージがあるのか

「経営顧問」と聞くと、経営分析や数字管理、経営改善の指導をイメージされる方も多いと思います。

もちろん、そのような役割もあります。

ただ、経営者が本当に必要としているものは、いつも数字の話だけとは限りません。

例えば、

「社員にどう伝えればいいのだろう」

「自分の考え方は間違っていないだろうか」

「幹部にもっと主体的になってほしい」

こうした悩みは、決算書だけでは見えてきません。

経営には数字と同じくらい、人や組織に関する悩みがあります。

だからこそ、経営顧問の役割も「教える人」だけではなく、「一緒に整理する人」という形があってもよいのではないかと思います。

社長の左腕が大切にしている関わり方

社長の左腕では、経営顧問をいきなり大きなコンサルティングとして考えていません。

まずは経営者の壁打ち相手、相談役として関わることから始まります。

答えを押し付けるのではなく、一緒に整理する

経営には業界や会社ごとの事情があります。

他社で成功した方法が、そのまま当てはまるとは限りません。

そのため、最初から特定のやり方を勧めるのではなく、経営者が何を考え、何を実現したいのかを丁寧に整理していきます。

話しているうちに、「本当に解決したかったこと」が見えてくるケースも少なくありません。

月次ミーティングで考える時間を確保する

経営者は忙しいからこそ、自分のための時間を後回しにしがちです。

しかし、会社の方向性を考える時間がなくなると、目の前の対応ばかりに追われてしまいます。

定期的なミーティングでは、その月に起きた出来事を振り返りながら、

  • 今どんな課題があるのか
  • 何を優先するのか
  • 次に何を決めるのか

を整理していきます。

必要に応じて経営指標も確認しながら、感覚だけに頼らない判断を支えていきます。

経営者の孤独を理解できる経験がある

経営の悩みは、実際にその立場を経験した人でなければ分からない部分があります。

社長の左腕では、長年にわたって経営の現場に携わり、会社の成長期だけでなく、厳しい局面や組織づくりの課題も経験してきました。

社員数が少ない時期から組織が大きくなる過程まで見てきたからこそ、経営者が抱える迷いや葛藤を机上の理論だけで語ることはありません。

「それは大変でしたね」で終わらず、「自分も似た経験がありました」と話せることが、対話のしやすさにつながっています。

必要なら専門家との橋渡しも行う

経営の悩みは一つの分野だけでは解決しません。

採用、人事、財務、補助金、IT活用など、専門的な知識が必要になることもあります。

その場合は、無理に一人で抱え込まず、その分野の専門家につなぐこともあります。

経営者が複数の専門家の間で困らないよう、考えや希望を整理しながら進めていくことも相談役の役割の一つです。

たとえば、こんな場面で

たとえば、売上は順調なのに組織がまとまらないと感じている経営者がいたとします。

最初は「社員の意識が低い」という悩みだったとしても、話を整理していくと、

  • 会社の方向性が十分に共有されていない
  • 幹部への権限移譲が進んでいない
  • 社長自身が抱え込み過ぎている

といった別の課題が見えてくることがあります。

また、新規事業を始めるべきか悩んでいる場合でも、話していく中で「本当に必要なのは新規事業ではなく既存事業の整理だった」というケースもあります。

壁打ちは、結論を急ぐための時間ではありません。

何を決めるべきかを明確にするための時間です。

納得できる意思決定のために

経営において大切なのは、誰かの正解を借りることではなく、自社に合った判断をすることです。

そのためには、

  • 気になっていることを言葉にする
  • 課題を整理する
  • 優先順位を明確にする
  • 選択肢を比較する

というプロセスが欠かせません。

経営顧問を選ぶときも、知識や経験だけでなく、「安心して話せるか」「考えを整理できるか」という視点を持つと見え方が変わります。

経営者にとって、本音を話せる相手は意外と貴重な存在だからです。

まずは考えを言葉にしてみる

もし今、頭の中で同じ悩みを何度も考えているなら、一度紙に書き出してみるのも良いかもしれません。

何が気になっているのか。
いつ頃から迷っているのか。
本当に決めたいことは何なのか。

それだけでも見える景色が変わることがあります。

経営顧問との対話も、そんな整理から始まります。

大きな経営課題がなくても構いません。

「考えを少し整理したい」

そのくらいのタイミングから話を始める経営者の方も少なくありません。
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